台風が過ぎ去るとまた、暑さとの戦いが続きます。先週、気象庁から「黒潮大蛇行」の終息が発表されましたが、三重県の海は海水温上昇でどんな影響を受けてきたのか、海の中の異変を取材しました。

全国の海女は約2000人、このうち半数が三重県に暮らしています。

この夏、志摩市の海に潜った海女の口からは…

(海女)
Q.アワビですか?
「いいや“フクダメ”」

この日とれた貝類はすべて「トコブシ」。ここでは“フクダメ”と呼ばれています。

海女漁であがる象徴的な高級な貝類は「アワビ」に「サザエ」。しかし、この志摩市の海から姿を消したという証言が…。

(海女 北井寿々美さん)
「1990(平成2)年くらいからアワビが(消えて)ことしはサザエがとれなかった」

姿を消した要因の1つは、海水温の上昇が考えられます。