大分県宇佐市で去年5月、母親、妹と暮らす自宅に火をつけた罪に問われている男の初公判が大分地裁で開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。
現住建造物等放火の罪で起訴されているのは宇佐市上田の無職田口俊輔被告(43)です。
起訴状によりますと田口被告は去年5月29日、母親と妹と同居する自宅の2階と1階に火をつけた罪に問われています。

大分地裁で開かれた4日の裁判員裁判の初公判で田口被告は2階への放火は認めた一方、1階については否認しました。検察は冒頭陳述で、「2階に火を放った後、1階に燃え移ったとは考えにくい」と指摘。これに対して、弁護側は犯行当時の田口被告の精神状態について言及し、無罪や減刑を訴えました。