「たくあん漬け」の由来とされる、沢庵禅師の供養祭がきょう(27日)上山市で行われました。
江戸時代の名僧・沢庵宗彭(たくあんそうほう)は、江戸初期に起きた、いわゆる紫衣事件で幕府に抗議したことから上山に流され、3年間を過ごしました。


「たくあん漬け」は、沢庵禅師が上山に滞在していた間、冬の保存食として考案したのが、始まりの一つとされています。


供養祭は沢庵禅師が生活していた春雨庵で行われ、地元の子どもたちが、昔ながらの製法でたくあんの漬け込みを行いました。過去2年は新型コロナウイルスの影響で開催できず、今年は3年ぶりの漬け込みです。


参加した子どもは
「カリカリみたいな音がしてとてもおいしいです。」
「味がめっちゃ濃くてとてもおいしいです。ちょっとしょっぱくて甘じょっぱい感じですごくおいしいです。」


山形県漬物協同組合・近 清剛 理事長
「私たちのこの歴史を多くの人たちに分かった頂ける努力をしていかなければいけないと思う。」


訪れた人は、上山の人たちに慕われたという沢庵禅師を思いながら、当時の味に近づけたたくあん漬けの味を楽しんでしました。