妻夫木聡さんが主演を務める映画「宝島」高輪学園全校上映会が行われ、大友啓史監督と、原作者の真藤順丈さんが登壇しました。

映画「宝島」は、1952年のアメリカ統治下にあった沖縄の時代から、沖縄返還までの空白の20年を描くエンターテインメント超大作。
東京・港区の高輪学園は真藤さんの母校で、今回のイベントは創立140周年の記念行事として行われました。
生徒・教職員約1600人を前にした真藤さんは、“僕は皆さんの30年先輩です。30年前に高輪に通って同じ制服を着ていました“と照れ笑い。

イベントでは主演の妻夫木さんからビデオメッセージが寄せられ、“この映画を通して、僕は過去を描くことは未来への問いかけだと思いました。過去は変えられないけど、未来は変えられると思います。1人1人の思いが希望ある未来を作っていくんだと僕は思っています“と、未来ある生徒たちに呼びかけました。

生徒たちからの質疑応答では、各学年から積極的に手が挙がり、真藤さんが学生時代をどのように過ごしていたか問う質問も。真藤さんは、“僕は正直、ボンクラでしたね。漫画や小説はすごくたくさん読んでたんですけど、夜更かしして本読んで、授業中は寝てました“と明かすと、司会のジョン・カビラさんから“マネしなくていいですよ“とツッコミが入り、会場は笑いに包まれました。

大友監督は“「宝島」は日本映画のスケールで実現するのはめちゃくちゃ大変なんです。しかもコロナがあった。コロナで2回(撮影を)中断してるんです“と明かし、“普通の映画って1回転んじゃったら、なかなか立ち上がれないものなんです。ところがこの映画はテーマ性も含めて、アメリカ統治下の時代の沖縄で起きたことは、今絶対に伝えなきゃ行けないことなんじゃないかという我々の思い、真藤さんの思いが重なって、誰1人あきらめることなく完成にたどり着いた、ある種「奇跡の映画」だと思うんです“と、力を込めて生徒たちに伝えていました。
【担当:芸能情報ステーション】