中国で大規模軍事パレードが行われ、中国・ロシア・北朝鮮の首脳が一堂に会しました。パレードには最新の兵器も登場しました。
およそ6年ぶりとなった中国の軍事パレード。中国との関係の冷え込みが指摘されていた北朝鮮の金正恩総書記が出席しました。
中国 習近平 国家主席
「久しぶりに会えて、とても嬉しいです」
北朝鮮 金正恩 総書記
「6年ぶりですね」
ロシアのプーチン大統領も出席し、中国・ロシア・北朝鮮のトップが一堂に会す、異例のイベントとなりました。
中国 習近平 国家主席
「中華民族の偉大な復興は勢いを阻むことはできず、人類の平和と発展という崇高な事業は必ず勝利する」
軍事パレードでは無人潜水艦などが初めて公開されました。
中国・ロシア・北朝鮮が結束し、アメリカと対抗する姿勢を印象付けることになった今回の軍事パレード。アメリカのトランプ大統領は「懸念はない」としつつ…
アメリカ トランプ大統領
「アメリカに対する悪だくみをしているプーチンと金正恩に心からよろしく伝えてくれ」
と、自身のSNSで皮肉交じりに投稿しています。
(Q.北京支局長の立山さんに聞きます。きょうのパレード、中国としてはどのような狙いが?)
今、中国は経済が悪く、中国共産党支配の根拠が揺らぎかねない状況です。そこで、80年前に日本軍の侵略に打ち勝ったという「建国の原点の物語」をこのパレードを通じて強調することで、改めて中国共産党の統治の正統性をアピールしたい考えです。
(Q.今回の注目点はどこだと考えますか?)
私は今回のパレードの主役は、実はここにいない、アメリカのトランプ大統領ではないかと考えています。
▼中国としてはパレードを通じてロシアや北朝鮮との結束を見せつけ、アメリカとの交渉を有利に運びたい。
▼ロシアとしては、ウクライナをめぐってトランプ大統領と交渉を行うなか、中国との親密さを見せつけることで交渉を有利に運びたい。
▼そして北朝鮮ですが、トランプ大統領は年内に米朝首脳会談を行いたいと呼びかけています。
実は過去3回の米朝会談、いずれも会談前に北朝鮮は中国と意見交換をしているので、今回もその可能性があります。
今回のパレードでの3か国のそろい踏みは、結局、アメリカとどう向き合うのか?ということが大きなテーマだったのではないかと思います。
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