「わしらはこの三江線が好き過ぎて、死んだ後でもなお、この三江線を見守っている、いわゆる地縛霊というやつだな。」
真夏らしく怪談風の芝居を披露したのは、島根大学鐵道研究会です。メンバーが鉄道好きの地縛霊に扮して、トロッコ列車の乗客をホラーな味付けで歓迎しました。
旧国鉄三江線は50年前の1975年8月31日に全線開業しました。このうち、高架橋のような姿から天空の駅と呼ばれて親しまれた邑智郡邑南町の宇都井駅も50年前に開業した駅の一つで、当時のニュース映像には真新しい姿が残っています。

三江線は利用者が減って7年半前に廃止されましたが、沿線各地ではトロッコ列車運行など三江線の施設を生かした取り組みがその後、始まりました。
宇都井駅を中心に活動している地元のNPO法人が、8月30日・31日の、2日間にわたって開催した50周年の記念イベント。
島根大学鐵道研究会のホラーなおもてなしも大好評でした。
訪れた人は
「もうひやっとしました。はい、本当に涼しくて良いもの見さしてもらいました。」
「私、(地元が)口羽なんですけど、汽車の音がいつも毎朝、夕方聞こえてたのが(廃線で)聞こえなくなって。ちょっとやっぱり寂しいかなと。」
出雲からの家族連れ
「楽しかったです。」
「こういったイベントを通じて、皆さんの三江線への愛情っていうのがすごい伝わって来て、良いイベントだったと思います。」