今年も残すところ2週間、年賀状シーズンの到来です。
街では「年賀状じまい」や枚数を減らす動きが定着する一方、逆風をものともせず今年も"あの男"が燃えていました。
記者 澤田祥太
「年賀状コーナーに来ています。来年の干支・午にちなんだこんなものやこんなものまであります」
年に一度、年始のあいさつ代わりに送る年賀状。心を込めて筆を握る日本の伝統文化です。
しかし、SNSの普及などで「年賀状じまい」という言葉ができたように、年賀はがきの発行部数は年々減少。
2026年用の年賀はがきは発行部数7億5000万枚と前の年から3割減り、最多だった2004年のおよそ44億5000万枚に比べると6分の1ほどです。
街の人は
「出してたのって小さい時だけなんで今ってなると年賀状というか携帯があるのでそれで話せるんで年賀状出さなくても良いかなみたいな感じですね」
「僕は出したことないんです1回も出したことない」
Q年賀はがきいくらするか知ってる?
「10円とか?」
「出してないです。メールとかでできちゃうんでそれで良いかなと思って。本当はやった方が良いんでしょうけどねご挨拶として」
「年賀状じまい」が加速する一方で、その1枚に全力を注ぐ男性が米子市にいます。
松浦慈朗さん
「デコピンを中心に今年の年賀状は作ってみました。これは耳を作りまして、耳をつけて」
去年、顔面フルメイクで大谷翔平選手の愛犬デコピンならぬジロピンに扮したこちらの男性が、20年以上年賀状のデザインに本気を出す「年賀状ガチ勢」松浦慈朗さんです。
松浦慈朗さん
「今年はねえ流行もないしね、これといった。去年大谷したからさ今年もうできないじゃん」「なにしよっかねえ」
松浦さんが独身の頃に「お笑い年賀状」としてはじめたのが大反響。その後は家族も巻き込み今回で27回目となります。
毎年、その年に話題になったものをテーマに写真を撮影しており、年賀状を受け取る人からは「今年はなにするの?」と期待の声が多く届くとのことですが…
松浦慈朗さん
「実はまだ決まってなくてですね。ボツの企画はあるんですけれども。ボツの企画は妻が石破元総理をして、僕が高市総理に扮して、新党結成おめで党っていう」
悩みの種はデザインだけではなく、昨年10月から上がった年賀はがきの値段も。
松浦慈朗さん
「(値上げは)痛いですよね!前は50円の時代もありましたからめちゃめちゃ高くなってるので、これは本当に痛いです。今月も水飲んで生活しようって言って年賀状を買ってます」
デザインに悩みコストがかかっても出し続ける理由、それは待っている人の期待にこたえたいという松浦さんのサービス精神です。
松浦慈朗さん
「皆さんが今年何するの。今年も楽しみとかずっとコレクションしてるからねって言われると、やっぱやめるにやめられないし、期待に応えるっていうことでやっぱり何か楽しい面白いものをやっぱり出していくっていうことをしていきたいなと思っています」
レコードやフィルムカメラに続く「年賀状の再燃」を目指す松浦さん。便利なデジタル時代だからこそ、大切にしている思いがあります。
松浦慈朗さん
「何かこのやっぱアナログを残していきたいっていうそういう思いはあります。だからやっぱり手に取ってみて何かこの質感だったりとか雰囲気だったりとかいつでもぱっと見られるとか、そういうのってやっぱり大事じゃないかなとは思ってます」
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