コンビニなどでも販売され、じわじわ人気が広がっている「ビーフン」。調理時間わずか15分で、もっちり食感のカルボナーラや本格チヂミも作れます。
再注目の背景に「米の高騰」

「ビーフン」とは、主に粘り気の少ないインディカ米の米粉から作られる麺のこと。
国内で消費されるほとんどが輸入品ですが、ここ数年で輸入量が徐々に増加し2024年は1万1250トンと過去最多になっています。(※「コメを主原料にした麺の輸入量」財務省の通関統計より)

都内のスーパー『東急ストア中目黒本店』(目黒区)では、チルド麺や乾麺などの商品に加え、総菜でもビーフンを販売。2024年からの売り上げが右肩上がりだといいます。
ビーフンが再注目される理由の1つは、【米の高騰】。
2025年の新米価格も5kgあたり平均4660円(※8月28日時点)と高止まりの状態で、米の代用品の1つとして人気となっているのです。
人気の理由は他にもあると話すのは、焼きビーフンを販売して65年の『ケンミン食品株式会社』の本吉さん。

広報室・本吉良子さん:
「ビーフンの売上げは非常に伸びていて、2024年は過去最高を記録した。【健康志向の高まり】や、【簡単に作れる】、【野菜が一緒に食べられる】こと、【お手頃な価格】というところも非常に受け入れられている」

ビーフンは主食?おかず?
ケンミン食品によると、ビーフンが生まれたのは紀元前220年頃、秦の始皇帝の時代。日本では、明治36年(1903年)、大阪で行われた博覧会に出品されたのが初めてだったそうです。
日本の食卓にのぼって約120年の歴史のあるビーフンですが、まず思い浮かぶのが<主食か?><おかずか?>問題。
40代女性:主食派
「主食かな。野菜をいっぱい入れて“焼きそばみたいな感覚”で食べる」
50代女性:おかず派
「“ごはんとビーフン”。カレー粉を入れて焼きビーフンにするのが定番」
街行く50人に聞いたところ、<主食14人><おかず36人>という結果でしたが、主食としても十分満足できるアレンジレシピがあります。