8月29日午後、JR久大本線の南大分駅で、普通列車の運転士が赤信号を確認せずに発車し、非常停止するトラブルが発生しました。運転士は会社に報告しておらず、乗客からの情報提供で事態が明らかになりました。

JR南大分駅で8月29日午後7時半前、下りの普通列車が赤信号で発車し、約40メートル進んだところで自動ブレーキが作動して非常停止しました。

現場は単線区間で当時、下り列車は信号機の約20メートル手前で停車。上りの普通列車が南大分駅に接近していましたが、そのまま駅に進入したということです。

この列車は2両編成で、乗客およそ60人にけがはありませんでした。安全確認のあと、列車は約5分後に運転を再開しました。

今回のトラブルについて、20代の運転士は会社に報告しておらず、JR九州は利用者からの情報提供を受け、9月1日に事実関係を確認。2日に国土交通省へ報告しました。

去年11月、列車のドアが開いたまま走行したトラブルでも運転士が報告を怠っていて、JR九州は「全ての運転士と乗務員への指導を徹底し、再発防止に努める」としています。