美しい青の秘密

ーどうしてこんなに美しい色をしているのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ルリモンハナバチは黒っぽい毛と青っぽい毛が体に生えており、その配列やコントラストで、太陽光の下では黒に近いネイビーブルーの地に瑠璃色の帯が浮かび上がります。

黄色い花粉をまといながらモフモフと花に潜る姿は、愛らしく見えますね」

「一方、オオセイボウの青は構造色によるものです。外骨格の表面にナノレベルの微細な構造があり、光を干渉させることで青や緑の光だけを強く反射します。そのため、見る角度によっては金緑色や紫に見えることも」

「構造色は色素による発色と違い、退色しにくく、数千万年前の化石にまで輝きが残るほど安定しています。オオセイボウの青は『進化が刻んだ永遠の輝き』です」