石破総理の玉虫色の発言 手ごたえか
小川彩佳キャスター:
2日の参院選の総括を受けて、石破おろしの動きはどうなっていくのでしょうか。
藤森祥平キャスター:
この番組では星さんの取材で、「石破総理の2日の挨拶の中で、辞任を示唆する文言が入るのではないか」ということでしたが、実際はこう言いました。

「地位にしがみつくつもりは全くない。しかるべき時にきちんとした決断をする」
これは、辞任をほのめかしていることになるのでしょうか。
TBS報道局政治部 中島哲平記者:
判断が難しいところですが、石破総理は普段から、地位に恋々としがみつくものではない、総理大臣を長くやりたいわけではない、やるべきことがあるからやっているという話をしています。そういう意味では、「しがみつくわけではない」というのは、普段から言っていることで、辞任を示唆したということではないと思います。
藤森キャスター:
取り方によっては、続投宣言のようにも聞こえるかもしれない。
小川キャスター:
受け止め方によっては辞任を示唆したともとれる、玉虫色の発言だったということですね。
TBS報道局政治部 中島記者:
辞任を示唆したので、“石破降ろし”の動きを少し弱めても良いのではないかと感じてる議員もいるので、そういう意味で石破総理の狙い通りの会になったと思います。
小川キャスター:
石破総理としては勝負の日だったわけですよね。これで「納得感を得られた」という手応えは感じているのでしょうか。
TBS報道局政治部 中島記者:
両院議員総会は、かなり荒れるのではないかと見られていましたが、3時間の長丁場にはなったものの、会自体は大きく荒れることもなく終わりました。石破総理もかなり準備して臨んだということもあり、ある程度、手応えを感じた会になったと思います。
小川キャスター:
相当、準備はされていたんですね。真山さんはいかがですか。
小説家 真山 仁さん:
政治は、一寸先は闇なのでわかりませんが、簡単には辞めないと思います。
普通こういった風が吹いてくると、支持率がどんどん下がっていって「早く総理辞めろ」という声が大きくなり、「辞めない」と言った人が1〜2か月後に辞めていくというパターンでしたが、今回は逆なんですよね。
しかも、派閥もなくなって今の自民党は全ての常識が逆になってしまっています。石破総理は、様子を見ている気がします。最後は、「国民の皆様がこれだけ私を支持しているのに、あなたたちは辞めさせるのか」と、考えるのが当然ではないでしょうか。そういう意味では、自民党・政党として体をなしているのかという疑問もあります。














