辞意表明も続投か 8日の意思表明に注目

藤森キャスター:
今回の会合で、執行部の責任として森山幹事長が辞任の意向を表明しました。石破総理に進退を預けたという形です。

森山幹事長、鈴木総務会長、小野寺政調会長、木原選対委員長が、相次いで辞意を表明しました。総理は、この状況をどうしようとしているのでしょうか。

TBS報道局政治部 中島哲平記者:
このメンバーを引き留めるというのは正直難しい状況です。森山幹事長に関しては、石破総理も「余人に代えがたい」と言ってますし、周辺に対して「一心同体で政権運営を行ってきた」と話しています。

森山幹事長に代わる、野党とのパイプがあり、政治手腕を発揮できる。そして、石破総理のことを裏切らない力を持った議員が周りにいないので、森山幹事長には続けてもらいたいというのが本音だと思います。

藤森キャスター:
8日に総裁選実施の意思確認をする日がやってきます。過半数の賛成が集まるかどうか。“石破おろし”のゆくえはどうなるのでしょうか。

TBS報道局政治部 中島哲平記者:
早速、中堅・若手議員などが前倒しをする票の取りまとめに向けて動いていたり、高市前経済安全保障担当大臣を支持するグループが集まっています。ただ、石破総理の話を聞いて、少し勢いが弱くなった面もあるとは思います。

これは、8日に提出が求められている総裁選の前倒しを求めるかどうかの意思確認の紙です。提出が、8日の午前10時〜午後3時までの限られた時間で、議員本人が提出しなければならないというハードルの高い条件になっています。世論から反発も受けて、それでも提出することができるのかという議員の心理に影響を与えると思います。

小川キャスター:
党内政局が、長引けば長引くほど国民との溝はどんどん深まっていくように感じます。

小説家 真山さん:
日本で待ったなしのことはたくさんあり、関税もどうなるかわからなくなってきました。

そもそも、参議院選挙の総括であり反省であるはずです。それなのに、政治が止まってしまっているのは、どこで反省しているのでしょうか。また、国民から選挙で負けた理由は「総理のせいじゃない」という声が上がっているように感じますが、総理を引きずり下ろそうとしている自民党は、誰に対して政治をやっているのか。とりあえず総裁を変えて「新総裁で衆議院選挙やろうよ」というのは通用しないと思いますね。

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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
最新著書に「アラート」

TBS報道局政治部 中島哲平
TBS報道局政治部 官邸キャップ
過去に石破氏のドキュメンタリー映画制作