「娘を被害者として認めてほしい」

事故から3か月。友太さんがいま、直面しているのは「法律の壁」です。

事故を起こし過失運転致死の罪で起訴された、児野尚子被告(50)の起訴内容に「被害者」は沙也香さん、ただ一人。日七未ちゃんの名前はどこにもなく、被害者として認められていないのです。

(友太さん)
「生まれてきてくれて、ただ障害を負ってしまっている。今も懸命に生きてくれているのです。そんな状態で生きている娘が、被害者として扱われないというのは、やっぱり違和感しかない」

被害者として認められない理由は、明治時代に制定された刑法にあります。専門家によると胎児は「人ではない」と解釈され、被害者になれないというのです。

(友太さん)
「本当に『生きてくれてありがとう』という気持ちしかなくて、かわいいんです。娘がいるからこそ、生きてくれているから頑張れる」

友太さんはいま、育児休暇を取り、日七未ちゃんに付き添う傍ら「娘を被害者として認めてほしい」とオンラインで署名活動をしています。

署名活動の賛同者は既に11万人を超え、署名はきょう、名古屋地検に提出されました。