ことし5月、愛知県一宮市で妊娠9か月だった女性が車にはねられ死亡し、帝王切開で生まれた赤ちゃんには重い障害が残りました。赤ちゃんを「被害者」と認めてほしい、遺族の願いです。
ことし5月、一宮市で起きた交通事故。妊娠9か月だった研谷沙也香さんが乗用車にはねられ亡くなりました。お腹にいた赤ちゃんは事故後、帝王切開で生まれましたが、重い脳障害が残り意識のない状態が続いています。亡くなった沙也香さんは、お腹の子の誕生を心待ちにしていたといいます。

(沙也香さんの夫・研谷友太さん)
「一度流産も経験しておりますので、ようやく安定期にも入ってきて(出産が)目前でしたので、本当に楽しみにしていました」
夫の研谷友太さんは、生まれた娘を日七未(ひなみ)ちゃんと名付けました。沙也香さんが「すごくかわいい名前だね」と喜んでくれた名前です。
(友太さん)
「妻が一度も子どもを抱けずに逝ってしまったのは本当に無念ですし、成長を見たかっただろうなと思います」
