事件のいきさつ

先月4日午前5時45分ごろ、漁船が所属する漁協の関係者から「漁船がふだん午前3時、4時に帰ってくるのに、帰って来ていない」と通報がありました。

宇部海上保安署によりますと、漁船には船長の男性(50代)と妻(50代)の合わせて2人が乗っていました。通報からおよそ30分後に転覆している漁船が発見され、妻は船内で見つかりましたが、死亡が確認されました。船長の男性は、漁船につかまった状態で救助され、軽傷でした。

転覆した船は先月5日に引き揚げられましたが、船底には大きな穴が開いていました。漁協の組合長によると、船長は「後ろに船がいることを妻が気づき、よけようとしたら後ろから大きな衝撃があった、見上げるほど大きな船だった」と話していたということです。