「ただ仲良くなりたい」ストーカーの主な動機

 ストーカーの心理と、そうした人に対して効果的な支援について、守屋代表に聞きました。

 守屋代表によると、ストーカーをする動機は、「仲良くなりたいだけであることが多い」といい、谷本容疑者はかなり特殊な例だと思う、ということです。

 傷つけたいのではなく「話せばわかってもらえる」と思っていて、共感力が著しく欠如している状態だということです。

 守屋代表は自身について、幼少期の家庭環境で愛情不足だった、女性に母親を投影しているような思いがあったと分析しています。

 また、すごく優しい人は、「こんなに優しくしてくれるなんて」と誤解をされてしまうことも多いため、優しさを過剰にしないということも、自己防衛のためには必要かもしれないということです。メールの返信がしつこい場合、警察がブロックしてくださいと最初の対応を促す場合もあるそうですが、必ずしもそのブロックが本当に正しいかどうか、守屋代表自身は悩ましいところだと話します。