“元ストーカー”が語るストーカーの心理

 ストーカー行為をしてしまう心理とは?今回、6人の女性にストーカー行為をした過去があり、2016年に加害者の更生支援団体「ストーカー・リカバリー・サポート」を設立。これまで1000人以上をサポートしてきた守屋秀勝代表(59)に話を聞きました。

 (ストーカー・リカバリー・サポート 守屋秀勝代表)「(加害者に対して)24時間いつでも電話かけてきていいよと。愚痴は聞くよと。『でも絶対に付きまとったらあかんで』といったようなサポート。お腹の中の膿をどんどん吐き出すことによって、それが(ストーカー行為の)抑止につながっている人もいるんです」

 守屋代表自身は、家族の支援や専門書を読んで学ぶなどし回復。「自らの感情にブレーキを踏めるようになった」と言います。
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―――ストーカーをしてしまった人、もしくは今もしたいと思っている人はどういう気持ち?

 「(好きな相手に)自分の気持ちを分かってほしい、『自分という人間を誤解しないでよ』という、要するに(一方的な)見捨てられる恐怖と承認欲求の塊」

 「(好意を抱いた)相手の個人情報がすごく気になって、つきまとって、個人情報を調べ上げた上で、調べ上げたら今度実際に話したくなるんですよ、人間って」

 「(勝手に近寄って)『俺を見捨てるんじゃないよ!俺はお前に慰めてほしいんだよ!』という、非常に身勝手な心理状態」

―――過度の連絡やつきまといで相手に嫌われるとは?

 「そういう考えになっていたら、誰もストーカーやらないです」