参院選敗北の総括をめぐり、自民党は先ほど、「解党的出直しに取り組む」などと明記した報告書を取りまとめました。午後、「両院議員総会」を開き、公表する方針で、森山幹事長ら執行部の進退が焦点になります。自民党本部から中継です。

自民党本部では、午前11時から幹部らが会合を開き、参院選の総括めぐる報告書について協議し、先ほど、取りまとめられました。

報告書には「物価高対策」や「政治とカネ」など“自民党離れ”を招いた9つの要因が示されています。

「物価高対策」については、「給付金支給の決定が選挙直前までずれ込み、国民に説明する体制が取れず、減税すべきとの野党の主張に対抗できなかった」としています。

「政治とカネ」の問題についても、「党に対する不信の底流となっていることを自覚し、猛省しなければならない」と述べられています。

一方、「内閣の支持率低迷により党の体力が低下した」とは記載するものの、石破総理ら執行部への直接的な責任については踏み込みませんでした。

報告書は午後の「両院議員総会」で示される予定です。

森山幹事長は先ほどの記者会見で、石破総理がけさの幹部会合で総会について「虚心坦懐に受け止めたい」と発言したことを明らかにしました。

総会では、総括を終えた森山幹事長ら執行部の進退が焦点になります。

森山氏はこれまで辞任する可能性を示唆していますが、石破総理は周辺に政権の屋台骨である森山氏とは“一心同体”との考えを示していて、判断が注目されます。