大会に出られない女子部員「それでもいいから野球部に入りたい」

本来なら部員全員が背番号をもらえるはずですが、1年生の女子部員・小山紫織さんは登録を外れました。
久保田浩司 監督
「大会の参加規定で女子の生徒は出られない。一生懸命練習して、練習試合にも出ている。男子生徒と一緒にやっている部員ですから」
――紫織さんは家ではどんな子?

父 太一さん
「割とよくしゃべってるイメージ」
姉 雪那さん
「すごく運動が好きで、前は家で普通に筋トレを始めて」
父 太一さん
「昔から活発でしたね」
運動が大好きで、小さい頃は公園を夢中で走り回っていた詩織さん。これまで野球は未経験でしたが、毎日のように運動ができることに魅力を感じ、野球部に入部。

1年 小山紫織さん
「キャッチできると嬉しかったです。フライ初キャッチです。なのでもっと頑張りたいです」
父 太一さん
「公式戦には出られないよ、練習試合は多分出られるけどと伝えた。『それでもいいから私は野球部に入りたい』と」
男子部員に交じり、2か月間練習に励んだ紫織さん。選手ではなく、マネージャーとしてベンチに入ることになりました。
父 太一さん(大会前日)
「ユニホームじゃないんだね」
紫織さん
「そうそう、この制服で行くの」

父 太一さん
「試合中もその制服で入るの。そうなんだ。背番号がないだけじゃないんだ」
紫織さん
「試合で戦わないから」
父 太一さん
「詩織ちゃん、試合に出たいと思う?」
紫織さん
「うん」
父 太一さん
「そりゃそうだよね」

紫織さん
「最初は別に試合に出なくてもいいかなと思ってたんですが、練習とか、練習試合とかしてて、やっぱり私も出たいなという思いが強くなっていきましたね。ベンチには入れるので、ベンチでの自分の役割を全うしたい。スコアも応援も皆に勇気を与えたい」