ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相は、上海協力機構の首脳会議が開かれている中国で会談しました。関税を武器に両国への圧力を強めているアメリカのトランプ政権を念頭に、結束を誇示した形です。

中国・天津を訪問しているプーチン大統領は1日、モディ首相と会談し、ロシアの大統領専用車アウルスにモディ氏を乗せるなど、親密ぶりをアピールしました。

インドメディアによりますと、会談でプーチン氏はモディ氏を「親愛なる友人」と呼び、伝統的な両国の友好関係を発展させていく考えを示しました。

一方、モディ氏はウクライナ情勢をめぐり、「戦争ができるだけ早く終結することを期待する」として、和平に向けた建設的な前進をプーチン氏に呼びかけたということです。

アメリカのトランプ政権は、ロシア産の石油を輸入しているインドに追加関税を発動し、ロシアへの間接的な圧力を強めていますが、ロシアとインドの両首脳は、アメリカの圧力に屈しないと結束する姿勢を印象づけました。