「日本人は大ていふるさとの山を持っている。山の大小遠近はあっても、ふるさとの守護神のような山を持っている」
石川県加賀市出身の作家・深田久弥は、山の随筆集「日本百名山」の白山のくだりは、この書き出しで始まり、とりわけ深い愛情があることが伝わります。
今年も白山は、多くの人たちでにぎわっています。
北陸放送は、夏山シーズンに合わせて白山室堂にライブカメラを設置し、日本三名山の一つ、白山の山頂の様子をリアルタイムで配信しています。
※白山室堂からの様子を午前4時頃~午後8時頃までライブ配信
7月1日の山開きから2カ月が経ち、登山者の宿泊施設である「白山室堂ビジターセンター」に確認したところ、これまでの宿泊者数は昨年並みか、少し多いくらいで推移しているとのことです。
2025年は、7月には残雪が多く、8月には通行止めがあったものの、全体としては多くの登山者が白山を訪れたようです。
白山の紅葉は9月中旬以降から
白山室堂ビジターセンターの担当者によると、白山の紅葉は、9月中旬以降から見頃を迎えるのではないかということです。
紅葉が始まるこれからの時期は、平地では味わえない美しい景色が広がります。急に気温が下がることもあるため、登山を計画される方は事前の準備をしっかり行ってください。
ライブカメラで白山の今をリアルタイムで楽しめます
白山室堂に設置された北陸放送のライブカメラは、標高2,450メートルから白山の山頂をリアルタイムで映し出しています。
白山のように白い山を意味するのは、フランスとイタリアの国境にあるモンブラン(モンは山)(ブランは白)、ヒマラヤ山脈のダウラギリ(こちらも白い山という意味)が有名です。
深田久弥は、日本百名山の白山の随筆の最後に「白山について語りだせばきりがない。それほど多くのものをこの山は私に与えている」と締めくくっています。
日の出から日没まで、表情を変える白山を楽しめるライブカメラ。
パソコンやスマートフォンからいつでも見ることが出来ます。登山計画の参考に、また、遠方から白山の美しい景色を楽しみたい方も、ぜひこちらのライブカメラをご利用ください。※2025年のライブ配信は10月中旬頃までです。