虐待や経済的な事情で、親元にいられない子どもたちを育てる「ファミリーホーム」をご存知でしょうか。去年、岡山県瀬戸内市では駄菓子店の経営者がこの「ファミリーホーム」を開設しました。

「地域に開かれた場にしたい」と住民との交流を大切にする中で、他人に興味を持てなかった子どもたちにも変化が出始めています。

(※2025年6月21日に配信した記事の再掲です)

「とうもろこし」が分からない 育児放棄された9歳の女の子

【画像①】

「いただきます」

午後5時半。待ちに待った夕食の時間です。

「美味しかった。甘い」

9歳の女の子のお気に入りはとうもろこしです【画像②】。しかし…

【画像②】

(女の子(9))
「これなんだっけ。と?と?」

「とうもろこし」という言葉が出てきません。

「これ何ていう?」

【画像③】

(ファミリーホーム リンクス 渡邊則子さん)
「育児放棄。彼女が何を食べていたかというと、ご飯と味噌汁。だから野菜の名前は全然分かりません」

【画像④】

「経験がないからですよね。親から見放されて、布団の中でずっと生活をしていた。だから足はダニに噛まれたまま【画像⑤】。あまりにも酷いから児童相談所に連絡があって保護された」

【画像⑤】