コンサートの真っ最中に地震や火災が発生したという想定で、およそ350人の観客が一斉に避難する「避難訓練コンサート」が30日、石川・野々市市で開かれました。

今年で2回目となるこの訓練は、コンサート中に大規模な災害が発生した際の適切な避難行動を多くの人に知ってもらおうと開かれたものです。

野々市市のホールに集まった地元住民などおよそ350人は避難訓練を行うことは知っているものの、いつ災害が起きるかはわからない状態。緊張した面持ちの中、航空自衛隊の音楽隊によるコンサートを楽しんでいると…突如、サイレンとアナウンスが鳴り響きます。

アナウンス「地震です!身をかがめてください!」


大規模な地震が発生し、建物内で火災が発生したという想定で訓練スタート。住民らはスタッフの誘導に従い、10分ほどでホールの外に避難しました。



参加した住民
「緊張感漂う中での避難になった」
「施設の方が案内してくれたのでスムーズに動けた」

訓練の後には、野々市消防署の中田 憲克副署長による講評が行われ、ホールで地震が発生した時はしゃがんで頭を守り、じっとするといった適切な初動を徹底するよう呼びかけられました。