「みなの幸せの1%を障害者に分けてやって」
「目が見えない」とはどういうことか。様々な困難を乗り越えるためにはどうすればよいのか。およそ1時間の講演に、みな引き込まれていきます。そして最後に、必ずお願いすることがあります。
(竹内昌彦さんの講演)
「障害のことを私はこう思う。日本で400人に1人、目が見えん。1人耳が聞こえん。あと20人は手足や知的や情緒やいろんな障害。そして残りが元気な体を貰う」
「私は400人に1人のくじを引いた。障害者が皆の代わりに不自由を引き受けたから、みんなは元気なカラダがもらえた。だからそれは大切にしないといけない」
「そして幸せになり、その時その幸せの1%でいいから、みんなの代わりをした人に使うてよ」

人生の幸せの1%を障害者のために・・・目の見えない人生を歩んできた、竹内さんの願いです。
その竹内さん自身は、これまで同じ立場にある数多くの視覚障害者を助けてきました。その支援は、日本から遠く離れた中央アジアのキルギス【画像⑩】にまで広がっていました。

【第3話】「引きこもっていたが立ち直れた」に続く。
【第1話】「元気な子を授かったことが、どれだけ運のいいことか」
※前回シリーズ「盲目の先生 命の授業」
【第1話】「自殺するな 逃げてもいいから 死なずに待て」
【第2話】「これまで3回死にたいと...でも生きててよかった」
【第3話】「いじめで死ぬくらいなら...大騒ぎして周りに訴えろ」
【第4話】「こんな子が生まれたことが不幸...踏切へ何度も行った」
【第5話】「人生は思うように行かない...でもそこで全力を尽くせ」
【第6話】「元気な体をもろたくせに、簡単に首を吊るやつが許せん」
【第7話】「幼い長男の死を境に...生き方が変わった」
【第8話】「自殺しようとした人が、生きてて良かったと思えるように」
【第9話】「本当は、目の見える人生を送りたかった。でも...」
※竹内昌彦さんが理事長を務める、手術さえすれば目が治る子どもたちを支援する「ヒカリカナタ基金」はこちらです。https://www.hikarikanata.com/