「目玉が壊れたくらいで、諦めないでもいい」
この日は、小豆島にある高校での講演です。
(竹内昌彦さん)
「何年生?3年生って言われたな」
(女子生徒)
「ちょっと少しの段差があります」
(竹内昌彦さん)
「はい、あなたの肘の動きで大体見当が付きます」
案内役の女子生徒の手を借りながら、体育館に向かいます【画像④】。

講演先は、幼稚園から大学、老人会に至るまで様々です。
(竹内昌彦さんの講演)
「みんなと違う人生だった、目がまったく見えない。稲光がしても見えない。最初ちょっと時間を貰って、『目が見えない』という事を分かってもらいたい」
「みんなが目をつぶったら、それが『目が見えない』という事。だけどそれで目をつぶると、何も出来んでしょ、怖くて」
「それが『目が見えない人』かと言われると非常に残念。人間って、目玉が1つ2つ壊れたくらいで、そう諦めないでもいい」

「我々は、こういう白いつえを使う。こういうの【画像⑥】を持っているのが交差点にいたら、『まだ赤ですよ』とか教えてやってよ」

「そして渡るときには、みなここ(肘)を持たしてもらうんじゃ。これを、『手引き』っていうんだ」

「その際に無茶される方ががおってね。悪い例。後ろから肘を持って押す【画像⑧】、これ怖いね。何があるか分からん。ここは小豆島だから、海にハマって、はいサイナラ」
体育館が、生徒たちの笑いで包まれます。教員歴の長い、ユーモアあふれる竹内さんの講演です。
