まるで紅葉? 山全体の色が変わるほどの「ナラ枯れ」が…

今シーズンの被害調査はまだはじまっていませんが、津軽半島ではこれまでにない光景が広がりはじめています。中泊町下前地区では、紅葉しているかのように山全体の色が変わっていますが、これも「ナラ枯れ」によるものだと見られています。

なぜ、被害が急速に広がるのか?
その要因について、木村支部長は2025年の『記録的な猛暑』をあげます。

日本樹木医会青森県支部 木村公樹 支部長
「雨が少なかったり、夏が暑かったり、それが枯れを加速させた可能性はある。水の吸い上げが止まる病気なので、どうしても乾燥気味になると症状を悪化させることは考えられる」

日本樹木医会青森県支部 木村公樹 支部長

自治体も対応に追われています。
つがる市柏地区の広須農村公園の周辺では、カシワ3本が枯れています。この「柏の木」は地域のシンボルで、旧柏村が誕生するさい命名の由来になったとされていました。市は27日、見学する人がけがをしないように、立ち入り禁止の柵を設置しました。

つがる市 文化財課 羽石智治 課長
「柏村の由来になった木なので、2代目とはいえ、このようなことになったのは大変残念」