被害拡大の「ナラ枯れ」
『カシノナガキクイムシ』が媒介の「ナラ菌」で感染すると…

夏場に海水浴客で賑わいを見せる青森市の「サンセットビーチあさむし」でいま、周辺の山に異変が生じています。枯れて茶色く変色した木々。樹木に伝染する病気「ナラ枯れ」です。地域のシンボル・湯ノ島でも被害が広がっていて、観光関係者は不安を募らせています。

浅虫温泉観光協会 中村彰利 会長
「浅虫のPRをする時には、『海も山も温泉も』という言葉をよく使う。こういう景色が変わってしまうのは残念で、どうにかできないかと心配している」

「ナラ枯れ」を引き起こすのは、『カシノナガキクイムシ』が媒介する「ナラ菌」です。虫が幹に穴を開けて入り、「ナラ菌」に感染すると、木は土から水を吸い上げられず枯れてしまいます。

枯れ始めるのは例年7月下旬からで、ナラやカシ類などの広葉樹で被害は多く発生します。2025年は、青森市の県庁前にある「青い森公園」でも確認されています。
