「より早く」、そして「より細かく」。気象庁が台風に関して発表する情報が大きく進化しそうです。

気象庁は、台風による被害の軽減などのため有識者検討会で情報改善について検討していて、きょう検討会が報告書を取りまとめました。

報告書では「台風が発生する前」について、現在、発生の24時間前からしか提供していない情報を、「6か月前」、「1か月前」、「1週間前」などのタイミングでそれぞれ見込みについて発表し、早めの備えを促す改善が盛り込まれました。

また、「台風が発生した後」についても、進路予報を現在の「24時間刻み」から「6時間刻み」にしたり、現在は「円」で表示している暴風や強風の吹く範囲をメッシュで表示したりするなど、きめ細かく伝えることを求めています。

気象庁は、報告書を受けた情報改善について「2030年頃を目標」としていて、実現すれば台風情報がおよそ40年ぶりに大きく進化することになります。