「なんでお母さんになった時に教えてくれるところがないんやろう」

 利用者から信頼をおかれている林さんですが、意外にも助産師になったのは2人の子どもを産んでから。自分が子育てに悩んだことがきっかけでした。

 (りんご助産院 林美佐子さん)
 「子どもが産まれたらすごく幸せと思っていたけど、実際は子どもはよう泣くし、なんで泣いているかもわからないし、それで結構病んだんですよ。英会話を上達したいと思ったら英会話教室があるし、テニスを上達したいと思ったらテニススクールがあるみたいに、なんでお母さんになった時に教えてくれるところがないんやろうと」
 2歳と1歳の子どもを抱えながら勉強し、29歳で看護学校に入学。母乳をあげながら2~3時間睡眠で学校の課題をこなし、34歳で助産師になりました。
 子育てに悩んだ林さんだからこそのママに寄り添ったケアが人気の理由でもあります。

 (林さん)「最初は補完食(離乳食)はあげてもそんなに多くないから、あんまり量にカウントせんでも大丈夫だから。そのうち減ってくるわ、おっぱい」
  (ママ)「機嫌がよかったら(授乳間隔を)あけても?」
 (林さん)「それをもしして体重があんまり増えてなかったらちょっと注意せなあかんから」