「3秒で消える」フレンチトースト
東京・丸の内ビルディング1Fのカフェ『THE FRONT ROOM』にも、ほとんどの客が注文する“飲めるグルメ”が。
メニューに書かれていたのは、<名物!飲めるフレンチトースト>「ホイップバターとメープルシロップ」(1705円)。

食べた客が「すごいです、これ。とろんとろん」「飲めました」と感激する【飲めるフレンチトースト】を生み出す最大のポイントは、12時間卵液でひたひたにするブリオッシュ。卵液を吸収しやすいよう特別に開発された、“飲める専用生地”なのです。

そしてトッピングには、とろっと感が増すホイップバターを使用。ナイフで切ると、すでにとろとろの生地にバターがじゅわ~と染み込んでいきます。

新名部員:
「揺れてるし滴ってる。口の中に入れて2~3秒で消えちゃう」
発売当初は「ふわとろ」や「厚切り」のキャッチワードを考えていたものの、客の一言で「飲める」に決めたといいます。
料理長・井狩佳人さん:
「プレオープンの際に『これは飲み物だ!』と言ってくれて、コレだと。<ふわとろ>はけっこう世の中にあって検索で埋もれてしまうけど、<飲める>は新しいワードなので」
「ふわとろ」VS「飲める」

SNSで埋もれないための“飲める”というネーミング。
実際、どれくらい惹かれるのか?
<ふわとろオムライス>と<飲めるオムライス>で「食べるならどちらか」を街で調査してみました。

「ふわとろオムライス。卵を感じられそう」(20代女性)
「ふわとろ。絶対おいしいじゃん!って思える」(20代女性)
51人中41人が「ふわとろ」を食べたいと回答。しかし、質問を「試してみるならどっち?」に変えてみると…

20代女性:
「飲めるオムライス。経験がないからどんな感じだろうと思う」
10代女性:
「喉ごしを求めようかなと飲めるオムライス。暑いから」
なんと43人が「飲めるオムライス」と回答し大逆転。「飲める」という言葉に“冒険心を掻き立てられる人”が多いようです。

寿司も「飲める」サーモン&えんがわ
“飲めるグルメ”の波は寿司業界にも。
大衆寿司居酒屋『鮨 酒 肴 杉玉』の人気メニュー、「杉玉と言えば、飲めるサーモン」(2貫・550円)は、低温調理することで、口に入れた瞬間溶けるような食感になった【飲めるサーモン】のお寿司です。

「新感覚。スムージー飲んでいるみたい」(男性客)
「普通のサーモンと比べて筋がなくて本当に飲める。それでいてサーモンの味は残っていてすごく美味しい」(女性客)

さらには、「飲める炙りえんがわ」(2貫・440円)なるものも。
えんがわを提供前にバーナーで炙ることで脂が出て、コリコリ食感が“飲める”に変身するのだといいます。

チャレンジ精神を刺激する「飲めるグルメ」。まだまだ広がるかもしれません。
(THE TIME,2025年8月29日放送より)