大分市の原川中学校が南九州小編成吹奏楽コンテストで大分県代表として出場し、初めて20人以下の小編成部門で金賞を受賞しました。快挙の裏には細部までこだわり抜いた努力がありました。
原川中学校吹奏楽部は、3年生6人を中心に部員23人で活動しています。去年から20人以下で演奏する小編成部門に挑戦し、県吹奏楽コンクールで2年連続で金賞を獲得しました。そして、県代表として南九州大会に出場し、これまで県勢の最高は銀賞でしたが、8月11日の大会で見事金賞に輝きました。

(ユーフォニアム奏者 3年・山本虹葉留部長)「本当に金賞が実感できなくて、発表された時は感極まりました。100回、1000回と何度も合わせて、和音をしっかり揃えたことが、曲の完成につながったと思います」

週に1度、プロ吹奏楽団のメンバーを招くレッスンでは、8小節に1時間をかけて細かく指導を受けました。
各パートにも指導者がつき、一人ひとりに丁寧な指導が行われ、細部までこだわるたゆまぬ努力が金賞受賞につながりました。
バンドの中心を担うクラリネット奏者の大力衣彩俐さんは、出場10校の中でも特にいきいきと演奏した人に贈られる「きらめき賞」に選出されました。今大会でこの賞を受けたのはわずか2人だけです。
(クラリネット奏者 3年・大力衣彩俐さん)「温かい綺麗な音なので音色が好きです。涙がこぼれてめっちゃうれしかったし、去年も先輩が賞を取っていて、取りたいなという気持ちはあった。今まで頑張ってきてよかったです」

さらに、パーカッションセクションも「きらめき賞」を受賞。中心となる3年生2人が連携し、いくつもの打楽器を器用に操り、表現の幅を広げました。
(パーカッション奏者 3年・釘宮絵恋さん)「今までやったことのない4本バレットに挑戦し、ソロの部分では息を合わせることに気をつけました」

(パーカッション奏者 3年・牧つづみさん)「いろんな楽器があるからこそ個性豊かで楽しいし、見ている人も楽しめると思います。そこがパーカッションの良いところだと思います」
小編成部門には全国大会がなく、今回のメンバー全員で演奏するのは9月のイベントが最後となります。
(山本虹葉留部長)「私たちの集大成として素晴らしい演奏をしたいし、来年も頑張ってよという気持ちを込めて、後輩を支えられるような演奏をしたいです」
原川中学校吹奏楽部の演奏は、9月5日に大分市の平和市民公園能楽堂で披露されます。














