記録的な猛暑と雨不足の影響で、コメなどの作物に被害が広がる中、大分県で豆腐や納豆、醤油などに加工される大豆の栽培が深刻な打撃を受けています。
宇佐市の蜷木営農では、およそ22ヘクタールの畑で大豆を育てています。例年であれば青々と葉が茂る時期ですが、今年は連日の暑さと水不足のため、今年は葉が枯れたり、まばらになったりと生育不良が目立っています。

(蜷木営農・岡部陳幸代表理事)「今はちょうど花が咲く時期で、花が落ちてしまうとさやがつかず、このまま暑さが続くと大きくならない」
比較的乾燥に強い作物と言われる大豆でも、芽が出る時期や花が開く頃には十分な水が必要となります。通常は7月に種をまき、11月に収穫しますが、今年は異例の早さの梅雨明けで、発芽やその後の成長に深刻な打撃が出ています。岡部さんは排水路から畑に水を引くなどの対策をとっているものの、人手不足もあり、すべての場所に水を供給するのは困難だといいます。

県産大豆は今年度から「ふくよかまる」という収穫量アップが見込まれる品種に切り替えられました。このまま暑さが続けば、収穫量が例年の半分に落ち込むのではと不安を募らせています。
(岡部陳幸代表理事)「高温がずっと続いているので、栽培が気候に合わないのが事実です。自然が相手なので厳しいと思う。このままうまく収穫までこぎつけられたらと思います」
今後、生育が順調に進んでも雑草や害虫による被害を防がなければならず、大豆農家はこの秋、例年にないかなり厳しい状況に追い込まれそうです。














