「加害者もその親も、事件に向き合い反省し責任を認め、娘に償いながら生きてほしい」

事件現場(マークイズ福岡ももち)

殺害された21歳女性の母親
「令和7年(2025年)3月24日の民事裁判の判決では、加害者本人だけに損害賠償の支払いが言い渡され、母親への請求は棄却されました。私達は納得がいきません」
「人格形成の時期に加害者は母親を含む家族に虐待を受けて育ったのです。その影響は一番大きいと思います。娘を殺害したときに『母親と重なった』とも刑事裁判で言っていました」
「加害者は事件当時、15歳で義務教育も終えていない子供です。ずっと施設に預けられたままで、福祉を利用して育児放棄をされていたとしか思えません」
「同じ親として思うことは、子どもに対して育児放棄をし、その子が事件を起こしたら自分には何の責任もないという姿は、親として間違っているということです」
「その姿は、これからの加害者の未来にも影響をもたらすと思います。再び同じような犯罪を犯し、新たな被害者を生むと思います」
「しっかり、加害者も、その親も、事件に向き合い、反省し、責任を認め、娘に償いながら生きてほしいです。母親に監督義務違反はあります。責任は無いなんて神様は許しません」
「加害者本人に責任があるといっても、実際には弁済能力なんかないでしょう。支払う意思さえありません。15歳の加害者の親には責任がないということになると、被害者は実際には何の償いも受けられず見捨てられることになります」
「それでいいと考えているのが司法の立場なのでしょうか。ひどい話です。考えれば考えるほど、悔しくて、悲しくなってきます」

令和7年(2025年)8月 遺族(母)