復活のカギは「イノベーションのジレンマからの脱却」

高柳キャスター:
ただ、このままだと日本の家電はどんどん世界から追いやられてしまうのでは、という懸念もありますがそこについてはどうですか。

TBS報道局経済部 岩井宏暁 記者:
やはり復活のカギとなるのは「イノベーションのジレンマからの脱却」です。イノベーションのジレンマとは、既存技術の発展に注力しすぎてしまい、後発の技術革新に後れをとるという現象です。

例えば「ガラケー」と呼ばれる携帯電話は、独自にインターネットにも繋がる機能もありましたが、世界ではiPhoneが登場したことで、あっという間にiPhoneが普及しました。

また、「ウォークマン」はCDを外出先でも聞けるとても便利で画期的な商品でしたが、こちらも世界ではiPodというデータを機械に入れて外で聞く、コンパクトな商品に取って代わられてしまった状況です。

出水麻衣キャスター:
最初は日本が良い製品を生み出していたのに、ガラパゴス的な発展にとどまってしまい、海外からの新しい製品に取って代わられる、というのはいろんなところに見て取れる現象で、ちょっと惜しいなと思いますよね。

高柳キャスター:
私も正直、ガラケーは二つに折る形のものは知っていますが、それよりも前の形はわからないです。ウォークマンにいたっては初めて見ました。

井上貴博キャスター:
日本が強かった時代を象徴するものですが、今でもスマートフォンでも部品は日本がトップシェア持ってるものもあったり、半導体でも部品によっては日本がトップシェアというのもあるので、強みをうまく伸ばしていけるといいなとは思いますね。

大和田美帆さん:
でも「日本のブランドにはもっと頑張って欲しい」と思ってしまいますね。