日本の家電メーカーの強みといえば、
やはり「技術力」というイメージもありますが、世界の“家電業界の勢力図”が劇的に変化しているようです。
日本の家電メーカーは家電だけでは生き残れない?

高柳光希キャスター:
日本の家電といえば、世界に誇る技術力をイメージされる方も多いのではないでしょうか?
日本が世界初だった技術もたくさんあります。たとえばシャープの「オールトランジスタ電卓」や「壁掛けテレビ」、ソニーの「ウォークマン」、パナソニックの「手ぶれ補正付ビデオカメラ」や「保温機能付き炊飯器」などです。
ただ、そんななかで日本の家電メーカーは転換期を迎えているということです。

TBS報道局経済部 岩井宏暁 記者:
今、日本の家電メーカーは家電だけでは生き残れなくなっています。
シャープは亀山工場を縮小して、テレビ向けの液晶パネル生産から撤退しました。ソニーにいたってはエンタメ業界に本腰を入れている状況です。さらに、パナソニックはテレビ事業撤退を検討しているということです。
さらに2021年の調査では、20代のおよそ半分が「パナソニック」というブランド自体を知らないという衝撃的なデータもあります。
高柳キャスター:
業績の悪化の背景としては何が考えられるでしょうか?

TBS報道局経済部 岩井宏暁 記者:
大きくは中国メーカーの台頭があると見られています。例えば「ハイアール」というメーカーのスタイリッシュなドラム式洗濯機です。乾燥機能などはありませんが、しわケア脱水などの最低限の機能は持っており、価格は7万8000円と比較的お安い値段です。
さらに今、世界を席巻したのは中国の「Roborock」というメーカーのお掃除ロボットです。カメラとセンサーで障害物を避けて掃除をしてくれます。水拭き機能もついており、自らブラシで床を清掃してくれます。
段差も自分で登ることができ、最後は自己洗浄までしてくれます。価格は28万円ほどで、こういったものが今中国からは出てきています。
高柳キャスター:
安くて良いものや、高くてより良いものがある中国メーカーの家電、どうご覧になりましたか。
大和田美帆さん:
家電は長く使うものなので、なかなか冒険できず「知らないブランドを買ってみよう」と思うことが今までありませんでしたが、選択肢が増えるのはいいことかなと思います。














