数年続いた原因不明の“大量死” ことしは?

さきほどの場所から2キロほど離れたポイントに向かって移動し、取材を進めると…

ここのいかだでは、ことし10月初旬に出荷予定のかきを育てていたそうですが…

(浅尾さん)
「これは出荷できるサイズ。この数年では考えられない」

実は、浦村カキはここ数年、原因不明の大量死が発生。いかだによっては去年はシーズンに仕込んだ9割のカキが死に、頭をかかえた関係者も。しかし、ことしはいまの段階で…

(浅尾さん)
「死んだカキが少なかった。ことしはひどくて2~3割のカキが死んでいる。想定内のこと」

ことしは、ここ数年の不漁から一転、希望が持てると言います。

(浅尾さん)
「津波の被害はあったが、みんな前向き。新鮮でおいしいカキを食べに来てもらえたら」

リアス式海岸の恩恵を受けた栄養分たっぷりの海水で育つカキ。自然は時に牙をむきますが、漁業関係者らは全てを受入れ懸命に汗を流していました。