資生堂は前回1区区間2位の木村友香(28)が19年世界陸上ドーハ5000m代表で、5区区間賞(区間新)の五島莉乃(25)は今年の世界陸上オレゴン10000m代表に成長した。故障上がりで6区区間4位だった高島由香(34)は、15年世界陸上北京と16年リオ五輪の10000m代表で、今季はそこに東京五輪と世界陸上オレゴンのマラソン代表の一山が加入し、代表経験者は4人となった。
これだけ主要区間(1、3、5区)候補選手が充実しているチームは、過去になかったのではないか。今大会はその選手層の厚さを武器に06年以来16年ぶりの優勝を狙う。
優勝を狙うチームを肌で感じている一山と、気持ちが走りを左右する五島
一山の加入で資生堂は、今年7月の世界陸上オレゴン代表が2人になった。マラソン代表だった一山(新型コロナ感染で欠場)は昨年まで、ワコールのエースとして1区と3区を走ってきた。1区では16年に区間賞、3区では20年に区間3位と好走している。10000m代表だった五島は20年大会で3区区間6位、昨年は5区の区間賞を区間新記録で獲得した。実業団でのキャリアは一山が4年長いが、2人は同学年になる。
「プレッシャーも少しあります」という移籍1年目の一山は、オレゴンから帰国後はチームの練習に合流したが、「1人1人の“優勝するんだ”という気持ちが伝わってきます。練習は人によって違うのですがすごく一体感を感じて、優勝への思いが強いので失敗できないですね」とチームの雰囲気を感じている。
出場区間は1区か3区が有力だ。1区は前述のように走り慣れた区間で「コース的には少しタフですけど、前半3.5kmまでの上りが終われば気持ち的には楽になります。区間賞を狙って、2区の選手に勢いをつける走りをしたいです」。3区は前回、東京五輪(マラソン8位入賞)後の疲れもあり、区間13位と失敗している。「コース的にはまっすぐで、調子が良いときはずっと前を追うことができます。以前はあっと言う間でしたが、去年はすごく長く感じました」と振り返る。
普通で考えれば経験のある両区間のどちらかが有力だが、後述するように今年の資生堂は、誰が何区を走っても勝てるチーム作りをしてきた。一山の登場区間も1区か3区と決まったわけではない。
五島も前回区間賞の5区と考えるのが普通だが、「どうでしょう(笑)」と質問をかわすも「どの区間になっても私が1番で帰ってくる(トップに上がる)気持ちで走ります。去年の自分を超える走りが、優勝に貢献することになります」と意気込む。
岩水嘉孝監督は「五島の練習のタイムは去年と同じくらいだ」と話す。速い設定にするとケガをしてしまう懸念もあり、余裕を持ってできるタイムで行っている。「いつも試合になると期待以上の走りをするのは、気持ちの強さが前面に出るからです。今回の駅伝に対し、どのくらい思いが強いか」。昨年はプリンセス駅伝でメンバー漏れした悔しさを、クイーンズ駅伝にぶつけた。今年は「去年優勝できなかった悔しさ」や、「ずっと追いかけてきた一山さんと一緒に優勝を目指せること」が五島の背中を押すことになりそうだ。














