翻弄される地元「誤情報は残念」 

ナイジェリアの「ホームタウン」に認定された木更津市。グーグルマップで「木更津警察署」と検索すると、記されたのは千葉県警察“ナイジェリア”政府警察署。何者かにより書き換えられたとみられます。

木更津市は、4年前の東京オリンピックでナイジェリアのホストタウンとなり、選手の事前合宿が行われました。

当時、選手が宿泊し、料理も提供した市内のホテルでは...

パプリカホテルです 飯塚義典代表
「SNSの誤った情報の拡散で、今回のような大きな話になってしまっているのは、とても残念。正確に情報を集めて判断してもらいたい」

いま、ホテルでは日本で海外旅行体験ができるように、10人いる正社員全員に外国人を採用。館内には、異国をイメージした装飾もほどこされています。代表の飯塚さんは、ネットに広がる外国人への悪いイメージを警戒しています。

パプリカホテルです 飯塚義典代表
「当館で働いてくれている外国人たちも、そういう目で見られてしまう恐れがあることは凄く残念。そうならないように私たちのホテルでは、遊びに来た人たちが楽しい思いをして帰っていただけるようにしているので、ぜひそこはみていただければ」

木更津市長も会見で…

千葉・木更津市 渡辺芳邦市長
「移住移民の受け入れに関すること、また特別就労ビザ等の発給要件の緩和措置などの事実については、私の方から要請したこともなく全く知らない状況」

ネットで拡散する憶測に、アフリカ各国の「ホームタウン」に認定された他の自治体にも苦情が殺到しています。

新潟県三条市の市長は、「あくまで人材交流の一環で、移民受け入れの促進につながるものではない」と強調します。

新潟・三条市 滝沢亮市長
「地域おこし協力隊の学生が来年1年間ガーナで研修するというものに過ぎない。多文化共生していくことがこれからの地域の発展にも資するのでは」

山形県長井市や愛媛県今治市も、SNSで拡散している誤った情報を否定しています。