竹内さんの悲しみを救ってくれた次男・直人さん
最愛の息子を失った悲しみ、その悲しみを救ってくれたのも、また息子の存在でした。健吾さんの2歳年下、次男の直人さんです。

直人さんは、悲しみに暮れる父親を支えました。コンクールで入賞した当時の直人さんの作文に、竹内さんは励まされたといいます。作文にはこう記されていました【画像④⑤】。
「僕は、早く大きくなって、お父さんを助けてあげたいです」

次男・直人さんへ「困っている人がいたら助けてあげなさい」
幼い頃の次男の直人さんに、竹内さんは次のように話したといいます。
(竹内昌彦さんの次男・直人さん【画像⑥】)
「兄がそうやって早く亡くなったっていうことで、父親自身、障害があるわけじゃないですか。だからね、うちの父親としてはもう、僕に対してはどういう思いで言ったかっていうとー」

「もう『とにかく元気に育ってくれたらいい』『とにかく人に迷惑かけるな』と。『もし困っている人がいたら、できるだけ助けてあげなさい』ということ」
「もう、これがね、物心ついたときから、幼稚園・小学校上がっても中学・高校・大人になっても、それだけですよね」