多くの命救った 3000回の講演
皆さんは、岡山市在住の竹内昌彦さんをご存知でしょうか。生後間もなく右目を失明、さらには小学生のときに左目を失明し、これまで70年以上にわたって目の全く見えない人生を歩んできました。
そんな竹内さんのライフワークとも言えるのが「講演」です。これまで30年間で3000回近くの講演を行い、悩める多くの人たちを救ってきました。

小学生時代の壮絶ないじめ、青年期の大きな挫折、幼き長男の死...多くの苦難を乗り越えた竹内さんから紡ぎ出される言葉は、今を生きる人たちの心に響きます。
「死ななくてよかった」「その言葉で命を救われた」「生きる勇気をもらった」...9月10日の「自殺予防週間」を前に、今を生きる人たちの励みになればと、竹内さんの言葉・人生を9回シリーズで配信します。
(※昨年夏に配信した記事を再掲しています)
【第1話】「自殺するな 逃げてもいいから 死なずに待て」
【第2話】「これまで3回死にたいと...でも生きててよかった」
【第3話】「いじめで死ぬくらいなら...大騒ぎして周りに訴えろ」
【第4話】「こんな子が生まれたことが不幸...踏切へ何度も行った」
【第5話】「人生は思うように行かない...でもそこで全力を尽くせ」
【第6話】「元気な体をもろたくせに、簡単に首を吊るやつが許せん」
僅か7年でこの世を去った長男

重度の脳性小児麻痺だった竹内さんの長男・健吾さん【画像②】。肺炎にかかり、僅か6年11か月でこの世を去りました。
(竹内昌彦さん 講演より)
「同じように人間の子供に生まれてきてね、人生って不公平ですよ。苦しい酸素テントの中にいて、このふがいない親父を見つけて、あの子は顔いっぱいに喜んで、それが最後でしたよ」
「元気な体をもらえたことが、それだけでもどんなにありがたいことか、幸運なことか、それをまずみんな噛みしめてほしいんですよ」
