青森県五所川原市は市発注の工事を巡る官製談合事件について、前の副市長が組織上の地位を用いて不正を生じさせていたとする報告書をまとめました。

五所川原市は、前の副市長ら3人が有罪判決を受けた官製談合事件に関して25日、再発防止検討報告書をまとめました。

報告書によりますと、指名競争入札では前の副市長が外部の人物から依頼された業者を選定することが慣例となっていて、組織上の地位を用いて不正を生じさせていたとしています。

また、職員へのヒアリングでは、前の副市長から指名業者の内申で指示があったかに17人中11人が「はい」と回答したということです。

市は、再発防止策として今年度から入札を原則として一般競争入札にしたほか、全ての職員を対象とした研修を実施するなどとしています。