豊明市民からは、
「別に市が言うことじゃない」「誰が守るのかな」「それをきっかけに親子で話せるし、家族でルールを決めるきっかけになる」など様々な声が挙がっています。

ITジャーナリスト 三上洋氏:
既に香川県ではゲームに対する時間の条例があって、平日60分、休日90分でやったんですが、これもやはり全国的に「なんでそんなことを県がやるんだ」と指摘をされた。ただ別の側面として、やっぱり親御さんの意見として「ある程度時間を絞らないと、子どもはいつまでたっても朝から晩までスマホを見ちゃう。それを何とかしたい」という思いがあるのも確かです。

「SHIBUYA109ラボ」所長 長田麻衣:
初めてこのニュースを見たときには、「結構個人の自由に介入してきてるな」っていう感覚はあったんですけど、私もスマホを使いすぎている感覚もありますし、若者を見ててもすごくスマホにとらわれてる生活をしてるという印象があるので、それを意識するきっかけ作りとしてはすごくいいのかなと思いますね。

落語家 立川志らく:
私は“大きなお世話”だと思いますね。こういったことは市や県や国がいうことじゃなくて、家庭の教育なんですよ。
昔は「漫画ばっか読んでると馬鹿になっちゃうよ」、我々の時代は「テレビばっか見てると馬鹿になっちゃうよ」「ゲームばっかやってちゃいけないよ」。でも漫画読んでた子どもたちがすごい漫画家になったり、テレビをたくさん見てた子が放送作家になったり、ゲームなんか今はもう競技として認められている。スマホをずっと見てる子から天才が現れる可能性だってあるわけですよね。
要は、目が悪くなるとか姿勢が悪くなるとか、それは親がちゃんと教育してやればいいだけであって、市がどうのこうの言うことではない。

弁護士 八代英輝:
僕も最初のリアクションは師匠と全く一緒だったんです。特に大人が含まれているので私生活への介入じゃないかって思ったんですけど、これをきっかけに話し合いを家族でできるきっかけになればいいんじゃないかとポジティブに捉える方もいらっしゃるので意味はあるのかなと。
こういった条例で罰則のないものを「理念条例」と言ったりするんですけども、条例という形で市が行うんだとしたら、本来はパブリックコメントを求めて、もう一方でスマホの使いすぎによる問題の医学的根拠を集めてそれから踏み切るものなので、ちょっと段取りという意味で立法の拙速感はあります。
「大人も含んじゃったか・・・」というのが私的な印象です。

豊明市としても、狙いは「きっかけ作り」としています。
小浮正典市長は取材(8月22日)に対しー
「2時間に絶対してくださいみたいなことは全く私たちは要請しません。求めてもいません。
2時間を目安にして、自分たちのそれぞれの人の使い方が使いすぎていないか、2時間を目安に考え直してもらえれば、それでOKです。」
と話しています。