現在、運用されている気象衛星「ひまわり9号」の後継機「10号」について、気象庁は打ち上げ、運用開始を1年程度後ろ倒しにすると発表しました。

気象庁は「ひまわり10号」について、2028年度に打ち上げを行い、次の年度に運用を開始する計画でしたが、打ち上げ・運用開始ともに2030年度とすると発表しました。「10号」に搭載予定の線状降水帯の予測などに使われる高性能センサーの部品製作が遅れているためだということです。

気象庁は「9号は引き続き使用でき、予報には影響がない」としています。

また、気象庁は線状降水帯について、現在、県単位で発表されているいわゆる「半日前予測」を2029年に市町村単位とするなど、情報を改善する計画ですが、これについては「AIなどの活用によって影響を最小限にしたい」としています。

ただ、気象庁の幹部からは「計画通りに進めるのは難しいのではないか」との声もあり、情報改善の時期に影響する可能性も浮上しています。