手話初心者DAY
また「tetote」では隔週水曜日に「手話初心者DAY」と題して、お客さんに手話を教えています。
スタンプラリー形式で挨拶や自己紹介や、「ありがとう」「嬉しい」「楽しい」などの感情表現を伝える手話に挑戦することができます。
店長のいのっちさんによるレクチャーの一節をご紹介します。

「UD Cafe & Bar -tetote-」店長いのっちさん
「まず一つ目、『おはようございます』。手話で言うと、グーにして、頭の横に付けて、下ろす。これで『朝』という手話ですね。枕を取る姿。両手の指を1と1にして、これを曲げる。頭を下げている様子ですね。『おはようございます』。次、昼は、指をピースにして、ピースをくっつけて、縦に向けます。これを、おでこに当てる。これは時計の針がちっちっちって12時を指した状態ですね。顔が時計の盤だと思ってもらって『こんにちは』になります」


手話の成り立ちから教えてもらえ、先生の身振り手振りを真似て手や指先を動かすことが、ある種ダンスにも似たような感覚で、初めて手話を覚える筆者自身も楽しんで臨めました。
何より、私も謳歌さんやスタッフの方と話すために他の手話も覚えて語彙力を増やしたいと思いました。
この日「tetote」に訪れたお客さんは手話練習中の方から、手話サークルに通う方、手話ダンスを踊る方など様々でした。
みなさんに来店のきっかけや、感想を聴きました。
手話経験者女性
「手話サークルに入っていて、やはり日常的に手話を使った方が少しでも自分のためになるなと 常々思っていたんですが、あるとき手話カフェがあるよというのを知って来ました」
手話ダンサー中学2年生女子
「自分たち以外のお客さんでもろうの方とか難聴の方とかがいたら手話でお話したり、指文字を学べたりするので結構手話要素が散りばめられていると思います」
リピーター女性
「tetoteに来れば、ろうのスタッフの方もいるので自分が出した手話がその子たちに伝わると嬉しいですし自然と教われるというか、間違えても恥ずかしくない。そこがすごい気が楽で私は好きです」
今回の取材を通じて、「tetote」以外でも聴覚障害のある人の働き口や、日常的に手話に触れ合う場が増えることで手話でのコミュニケーションの広がりに期待したいと感じました。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:久保絵理紗 (TBSラジオキャスター))