放出から2年 処理水は4%減少

福島第一原発の処理水は、2023年8月に、1回目の海洋放出が始まって以降、これまでに13回の放出が完了し、現在、14回目の放出が行われていて、25日に終わる予定です。

東京電力によりますと、これまでに海に放出された処理水は10万1870トン、トリチウムの総量は、およそ22.1兆ベクレルになるということです。

処理水は、原発の敷地内のタンクに保管されていますが、この容量が限界にあるとして、放出が始まりました。東電は、放出前に比べ、4%減ったと説明しています。今年2月からは、空になったタンクの解体も始まりました。

これまでのところ、周辺の海水に異常は確認されていません。7月30日には津波警報が出ましたが、このとき、処理水の放出を中断しました。東電は「問題なく対応できた。今後もあらゆる自然災害に対応していく」としています。

一方で、いまも放出に反対する意見は残っていて、特に、決定までのプロセスに問題があったと考える人も少なくありません。放出の差し止めを求める裁判も続いています。