夏休み中は平日毎日開催の子ども食堂常に定員が埋まる

現在は、地域社会からの孤立をなくすための支援を行うNPO法人で働いています。

当時、子ども食堂を利用していたことがきっかけとなりました。

古賀市在住Aさん
「そもそもそういう人たちが助けてくれると思っていなかったので」

Q周りに助けがあるとも思ってなかった?

「知らなかったんですよ。頼んでいいんだったら頼らせてくださいですよ。プライドもくそもないですよ。お願いします。助けてくださいありがとうございますって感じでしたね」

福岡市西区の子ども食堂は通常は週に2回から3回、ボランティアスタッフが集まるときに開いていますが、夏休み中の今月は、月曜日から金曜日まで平日は毎日開催。

常に20人の定員は埋まっています。

Q夏休みの利用は多いですか?

NPO法人いるか 田口吾郎 理事長
「めちゃくちゃ多いですね」「やっぱりコロナ以降ですかね。コロナとか物価高騰とかのタイミングで倍以上増えている。食べられないとかでいうと増えている印象があります」

提供した食品は年間100トン超4年前の5倍に

田口さんは9年前に子ども食堂を開き、支援を続けてきました。

子ども食堂のお弁当は、1食150円。

企業や団体などからの助成金をあて、料理を作って提供する際の食材は寄付で賄っています。

ひとり親家庭への支援は子ども食堂だけではありません。

こちらは、寄付された食料品などを保管する倉庫です。

コメや乾麺、おかしなどさまざまな食品が届きます。

これらは、行政やスクールソーシャルワーカーなどから依頼を受け、経済的に困窮した家庭に郵送されるほか、配布会を開いて、無料で提供されます。

物価高などに伴い、困窮家庭は年々増えていて、提供した食品の量は、コロナ禍の2021年は年間20トンだったのに対し、2024年は100トンを超えました。

それでも足りないと田口さんは話します。

NPO法人いるか 田口吾郎 理事長
「困っている人よりも今何かサポートしたいと思っている人の数が増えたら、夏休みの問題はなくなりますよね。だからそういうのを、我々は何かみんなが動くのを待っているだけです」


NPO法人いるかでは、食べ物などの寄付への協力を呼びかけています。

福岡県内の子ども食堂への提供やフードバンク事業も行っていて、九州全域へ配送されます。