■山の中の「力関係」が理由?

「クマ自体の個体数も以前よりは徐々に徐々に少しずつは増えていると思うので、他のクマにやられたくない若いクマとかが、クマのいない市街地にシフトしてきて、そういうところを生活圏にしつつある状態」

山の勢力図からはじき出されたクマが、結果的に街に出てきているのではと推測するのです。

こうして街に出てきたクマ。今回、多数の目撃情報がありながら詳細な場所の特定に至らなかったことについては、今の街の姿にひとつの理由があると考えられています。


鶴岡市 小野寺レイナさん「街は意外と隠れる場所が多い」

「私たちも一生懸命クマを探そうとして探索しているが、例えば空き家とか、ちょとしたやぶみたいなところ、市街地でも意外と隠れられる場所があるので、そういったところで隠れながらひっそりと身を潜めている状態」

もともと夜に行動することの多いクマ。日中は隠れ、夜に動き出すことで夜の目撃が増えるという訳です。

そして今後については、我々が対策をとる重要性を訴えます。