室内は“断熱材効果”で外より9℃ほど涼しく!

(北川教授)
Q.これ何でできているんですか?
「発泡ウレタンといいまして、建物を作るときに内側から吹き付けて断熱材にするもの」
Q.断熱材をそのままにしている?
「そうなんです」

インスタントハウスは、ポリエステル製のテントシートを空気で膨らませ、発泡ウレタンの断熱材を吹き付けるだけで完成。

厚さ4センチほどに重ねられた断熱材の効果で、室内はエアコンがなくても、外より9℃ほど涼しくなっていました。

実はこのシートと断熱材が、インスタントハウスの「独特な形」も支えているのです。

(桜沢)
「普通大黒柱があるじゃないですか、これはないですよね?」
(北川教授)
「ないです。ない方が強いんです。柱とか梁があると地震を受けたときにそれが力を受けちゃう。全体で力を受け流す構造になっていて弱い所がない」

綿密な構造計算をもとに、150以上の試作を重ねて完成した、強くて軽いインスタントハウス。北川教授はいま、さらなる進化に取り組んでいます。