犯罪被害者家族が求めること「真実を語って」「心からの反省を」
「これ【画像㊴】は私の不平不満です。加害者に対しては、『本当に真実を語れ』。加害者の弁護士には、『もうちょっと加害者が再犯を起こさないように努力を。マスコミに対しては、真実を語って欲しい』」

「娘の事件は、“強盗強姦殺人”でした。とあるメディアは“強盗殺人”といいました。被害者の家族だけども、正直に言ってくれと強盗強姦と言っていいから、強盗強姦殺人といってくれ。だけど強盗殺人としか言いませんでした」
「これを聞いた受け取る側はどうですか?『強盗殺人、あーよく世の中で起きてるああいう事件だったんだな』と思うのと、強盗強姦殺人といったら、『ひどい目にあってるうえに殺されたんだな』と受け取り方が違いますよね」
「マスコミ操作じゃないけど、これで真実を語ってるのか、ということです。私は真実を、被害者の家族が『No』と言えば、言っちゃいけません。言ってくれと言ってるのに言わないんですから。私は非常に疑問を持っています」
「『われわれ被害者が何かしてくれ』ということを特に思っているわけではありません。じゃなくて、『被害者はどんな事件で、どんな思いをして過ごしてきたのか』。たいていの被害者っていうのは、『こうなんだ』ということをしっかり受け止めていただきたい。それを忘れないでいただくことが1番ありがたいことです」
「人のことっていうのはすぐ忘れます。本人に罪があるわけでもなくて、すぐ忘れるんだけど、何かことあるごとに思い出して、『ああ、大変なんだな』ってことを思っといて欲しいなということです」

犯罪被害者等の支援活動に必要な「連携」
「『犯罪被害者等の支援活動』というのは、お金になる仕事じゃないんです。お金を生み出す仕事でもない。たいていは、人の善意をかって、人の努力でなんとか被害者を支えている」
「ところが、一つの機関だけで何ができるか、というと限られています。どうしても。だからお互いの連携が必要なんだということなんです」
「VSCO(ヴィスコ・加藤さんが代表理事を務める公益社団法人)、県警、弁護士会、検察庁、産婦人科、精神科医、臨床心理士、行政、あした彩・・・。たとえばVSCOは、会員を募っているわけですけども、会員になっていただく民間企業、一般の人、そういう会費でなんとか活動を回しています」

「私、VSCOの代表理事になってみたんですけど、もし、応援してやりたいなという気持ちがあったら、ぜひご参加ください。そういう支えが無いと、活動ができないグループなので、よろしくお願いしたいと思います」
【強姦殺人事件 父親の訴え①】
娘(27)は元同僚の男に殺害された「持ち上げた娘は生まれて初めて抱っこした時よりも軽かった」