「不完全燃焼です」様々な思いを持った球児

 8月上旬、北海道で行われた「LIGAサマーキャンプ」。高校3年生の球児64人が4チームに分かれて、リーグ戦などを戦いました。集まったのは、“甲子園に出られなかった”選手たち。

 (岡山の高校から参加)「2回戦で負けてしまって、燃え尽きることができなかった」
 (京都の高校から参加)「足をケガしてしまって、春と夏に思うような結果が出なくて」

 滋賀県から参加した八幡商業の大橋悠也くん。高校3年間、公式戦の出場がありませんでした。

 (大橋悠也くん)「最後に公式戦で投げられなかったのがやり切れなかったです。不完全燃焼です」

 小学4年生で野球を始めた大橋くん。中学時代はエースとして県大会準優勝。高校では2年秋に初めてベンチ入りを果たし、主力ピッチャーとして期待されていました。

 しかしその矢先に右肩を負傷、思うようにピッチングができない日々が続き、結局、最後の夏のメンバーに選ばれることなく、スタンドで地方大会を終えました。大橋くんの両親は…

 (父 良平さん)「1イニングでも打者1人でも、公式戦で投げられたら良かったなと思います」
 (母 亜由美さん)「本人が一番悔しいかなと思って、それ以上は何も言えなかったです」

 諦めきれない思いから「LIGAサマーキャンプに参加したい」と両親に相談したところ背中を押してくれました。

 (大橋悠也くん)「家族に見せられなかった雄姿を全力で見せるんだという思いで取り組みます。まずは無失点で、チームを勝利に導けるようなピッチングをしたいです」